わたし現在地
他人にイライラするときって自分に対してイライラしてるときなんだと今日思いました。
何だか最近忙しくて気持ちがザラザラだ。一つひとつ一生懸命やってるつもりでも振り返ると穴だらけ。やるべきことを自分で広げすぎたからぜーんぶ中途半端で終わってる。人知れず努力しているときって当たり前だけど頑張りが誰にも見えない。成果が思うように出ない。だからひとり抱え込んでひとり勝手に辛くなる。
そういうときに能天気にどうでもいいこと話されると無神経さに苛立つ。私こんなに苦しいのにどうしてそんなヘラヘラしてられるのって。人が何考えてるかなんてわかるはずないから私が苛立つのは筋が違うのかもしれないけど。
イライラってどうにもこうにも動けないときに湧き上がる。
将来どうしたいのかどうなっているのかちゃんと生きれているのか豊かに生きれているのか。
今この自分。重たい根暗な性格。実力、ポテンシャル全く足りてない。お金もない。コネもない。
いま先のために努力するのは構わないけど成果がすぐにでないのはもどかしい。それがどこに繋がるのかもわからない。
ああ、もっともっと
しなやかにかろやかに生きていけたら。強くなれたら。
「夢中になれることを探しなさい」
本、漫画を読むのはすき
自分の思いを表すのはまあすき
絵を描くのもまあ、すき
夢中になれるほどではない。けれど、ずっと昔からこの3つどれかに関わる仕事がしたいと思っている気がする。
本と私
昔から本を読むのは好きだった。小学校のときは青い鳥文庫をよく読んで、大人用の小説を読み始めたのは中学二年生頃。一番最初に読んだのは八日目の蝉だった。その頃クラスに友達がいなかった私はよく図書室に逃げていた。それもあって中学生は本をよく読んだ時期で当時好きだった本は今でも大好きだ。小説、漫画を買うのは勿体ないと言われることがあるけど私はそうは思わない。好きなものが手の届く範囲に常にあるのはすごく幸せだと感じる。これを書いてる目の前の本棚には大好きな本たちが並んでいる。眺めてるだけでなんだかぽかぽか嬉しくなる。
あの頃から小説が私にくれたものを挙げようとするときりがない。言語化するのが難しいあたたかさや感動。さまざまな思いや考え。
あとは寂しさを和らげてくれた。人と関わることが苦手だった私は堂々と友達だと言える子がいなかった。周りはみんな友達とすごく楽しそうなのに私は全くだな、と常に寂しさを抱えていた。友達がいないのは自分に問題があるんだ、友達がいないのバカにされてるかもと思い込み家族にも言えなかった。寂しかった。でも小説の世界では、そんな価値観から自由になれた。
それぞれの作品どれも今の私の一部になってると思うけど、有川作品は本当に人生変えてる。絶対。
筋の通ったキャラたちに私の精神も叩き直された。こんな風に素敵な人になりたい。芯の強い、しなやかな大人に。
私はもうすぐ20歳になる。あんな素敵な人になれてるだろうか、なれるだろうか。
二代目の帰朝 有頂天家族
すごく温かい気持ちになる物語だった。四兄弟、赤玉先生はもちろん天満屋や夷川早雲までも愛おしく思えた。登場人物みんな懐が広くて「だって狸なんだもの」「人間だから仕方ない」って酸いも甘いも受け入れて生きる姿勢が素敵だった。有頂天家族の登場人物はみんなどこかに分かりやすい欠点がある。
矢三郎は無鉄砲、いたずら好き、
赤玉先生はわがまま、挑発的、
海星は口が悪い、
夷川兄弟は嫌がらせ魔………笑
みんな難ありで付き合うのは一苦労だと思う。でも読み終えると欠点も含めて愛おしく思える。主人公矢三郎が全てを肯定して許せる度量の大きい人だからだろうか。私は心が狭いから周りの人の欠点を感じるたび、どこかで幻滅してる。矢三郎みたいな懐の深さに深さを私ももてたらいいのに。
「狸に笑うべきでないときなどない」「我々は面白おかしく生きるほかないのだから」
これも印象的だった。いろんな決まり、価値観でがんじがらめの今を大きな心ですっぽり覆ってしまえばいいんだよって総一郎さんに諭されたような気がした。
うんと波風立てて、面白おかしく生きる。
何かと頭でっかちな私には必要な処世術なのかもしれない。
あとがきはアニメ有頂天家族のプロデューサーの方。うる覚えですが何か印象的だったのでメモ
京都 には闇へと通じる穴がある
2つの世界
文豪の神様がいる世界
迷い込むと抜け出せない
弁天は文豪の女神様
矢三郎は女神に翻弄される小説家
森見さんの中に広がる文学世界を物語を通して私たちに見せている
その世界は暗くて広い。不気味さ、謎、魅惑的な狂気を秘めている
「京都には得体の知れない闇へと繋がる穴がそこかしこにある」ってこの人森見さんの精神世界について何か絶対掴んでる…それかこれ書く前に夜行読んでる。じゃなきゃその発想はどっから湧いてくるんだ…!!そしてもう少し詳しく解説してくれ〜〜!
【メモ】
夜行では長い夜、あべこべの世界
有頂天家族では地獄、弁天
として描かれている
女はもうひとつの世界に誘う特殊な存在