本と私

昔から本を読むのは好きだった。小学校のときは青い鳥文庫をよく読んで、大人用の小説を読み始めたのは中学二年生頃。一番最初に読んだのは八日目の蝉だった。その頃クラスに友達がいなかった私はよく図書室に逃げていた。それもあって中学生は本をよく読んだ時期で当時好きだった本は今でも大好きだ。小説、漫画を買うのは勿体ないと言われることがあるけど私はそうは思わない。好きなものが手の届く範囲に常にあるのはすごく幸せだと感じる。これを書いてる目の前の本棚には大好きな本たちが並んでいる。眺めてるだけでなんだかぽかぽか嬉しくなる。


あの頃から小説が私にくれたものを挙げようとするときりがない。言語化するのが難しいあたたかさや感動。さまざまな思いや考え。

あとは寂しさを和らげてくれた。人と関わることが苦手だった私は堂々と友達だと言える子がいなかった。周りはみんな友達とすごく楽しそうなのに私は全くだな、と常に寂しさを抱えていた。友達がいないのは自分に問題があるんだ、友達がいないのバカにされてるかもと思い込み家族にも言えなかった。寂しかった。でも小説の世界では、そんな価値観から自由になれた。


それぞれの作品どれも今の私の一部になってると思うけど、有川作品は本当に人生変えてる。絶対。

筋の通ったキャラたちに私の精神も叩き直された。こんな風に素敵な人になりたい。芯の強い、しなやかな大人に。

私はもうすぐ20歳になる。あんな素敵な人になれてるだろうか、なれるだろうか。